- かながわ考古学財団HPトップ
- 遺跡調査一覧トップ
- 柳川竹ノ上遺跡
柳川竹ノ上遺跡(秦野市)
-
やながわたけのうえいせき
調査成果の概要
-
秦野市上地区に所在する柳川竹ノ上遺跡は、標高差が40mにもなる斜面地です。平成27年度から28年度にわたって調査を実施しており、今回はその継続調査となります。これまでに、平安時代では竪穴住居跡が16基と溝が一条検出されました。すべての竪穴住居跡は、東西に延びる溝の南側に位置しています。溝は地すべりの影響により、上下に分断された状態で発見されました。縄文時代中期後半の竪穴住居跡は23基検出されましたが、やはり地すべりの影響により、床面が歪んだり埋甕が分断された状態で発見されました。縄文時代では、標高の高い位置に早期や前期の遺物が出土し、標高の低い位置に中期後半の集落が存在していたことから、時代が新しくなるにつれて、生活の拠点の高度をさげてきた様相が明らかとなりました。