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原宿町東谷遺跡(横浜市戸塚区)
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はらじゅくちょう ひがしやと いせき
調査成果の概要
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原宿町東谷遺跡では、近世(江戸時代)、奈良・平安時代~中世、縄文時代の三つの時代の遺構・遺物を発見しました。近世では、東西方向に溝を掘り区画しつつ、地形の傾斜がきつい場所を段切り状に掘削し、平坦な場所を造って耕作地として利用していた形跡が認められます。
奈良・平安時代~中世の時期には、土坑・溝・ピットなどが不規則に掘られ、近世以降とは明らかに違う土地の利用の仕方をしていた事が判ります。
縄文時代には緩い斜面であったところに、蒸し焼き料理や湯を沸かした痕跡ではないかと考えられている、「集石」が見つかっています。調査区全体では、縄文時代前期~後期の土器が破片になった状態で出土しており、当時の集落の外縁に該当する遺跡ではないかと推定しています。